この一年を振り返る

年の瀬が近くなりました。今年はいろんなことがあったようで、思い返すとそれほどでもないような不思議な一年でした。一つにパンデミックがようやく後退しつつある中で、それ以前の生活と何かが変わったような印象もあってまだ落ち着かないのだと思います。

建設関連の許認可についていえば、経営事項審査の大きな改正が施行されたことや事務手続きの電子化の進行がありました。実務に関わる改変は事業者にとって逐一把握して対処するのも骨の折れることですから、それをカバーする意味で実務家としての専門職の役割も考えさせられるところです。

経営一般に関わる部分では、消費税のインボイス制度電子帳簿保存法があります。インボイス制度はすでに施行されていますが、適格請求書の発行が必須となることから戸惑いなどもあったように見受けました。これは役所からパンフレットなど詳しい資料も提供されていますから、それらを参考にして対応を進めることができます。動画による解説という便利なツールも普及しています。

猶予期間が設けられていた改正電子帳簿保存法が来年初から本格実施されるのも対応が求められるもので、この方が厄介かもしれません。これも個人事業か法人かに関わりなく経理の事務面の変更を余儀なくされるものとして避けて通れません。さしあたり〈電子帳簿等保存制度特設サイト(国税庁)〉などを参照しながら準備を進めるといいでしょう。これも動画による解説もありますし、関連団体がオンラインセミナーを開催している場合もありますから、それらを利用するのも一案かなと思います。

オンライン会議システムはコロナウィルスの蔓延する中で人と人との接触を回避する手段として利用され普及が始まりましたが、セミナーなどに会場まで出かけずに参加できるのは有益なシステムで、他にも電子化を中心にした大小の改変があり仕事の環境が急激に変化した一年だったという印象があります。