登録基幹技能者について

CCUS(建設キャリアアップシステム)では、技能者のキャリアを次の4段階に区分しています。

  • レベル1:初級技能者(見習い)
  • レベル2:中級技能者(一人前の技能者)
  • レベル3:職長として現場に従事できる技能者
  • レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者等)

技能者のキャリアの最終的な目標を〈高度なマネジメント能力を有する技能者〉に置いて、その具体例として登録基幹技能者等が示されています。

これをもう少し詳しく見ると、国が示したガイドラインに〈レベル4の基準〉として次のようにあります。

  • 就業日数
    登録基幹技能者講習の受講要件が10年以上の実務経験を有することとされていること、建設技能者の能力評価制度における最上位のレベルであることを踏まえて設定する。
  • 保有資格
    登録基幹技能者を必ず設定する。また、登録基幹技能者講習実施機関のみが、レベル4の基準として、登録基幹技能者を設定することができる。
    登録基幹技能者に加え、高度なマネジメント能力を測ることのできる資格や表彰制度を設定することも可能とする。
    レベル3及びレベル2の基準として設定された保有資格を基準として設定することを基本とする。
  • 職長・班長としての就業日数
    3年以上の職長としての就業日数を必ず設定する。

つまり、登録基幹技能者はレベル4に求められる基本的な資格として必ず設定し、これ以外にも「高度なマネジメント能力を測ることのできる資格や表彰制度」を設定することができる、ということです。

具体的な資格要件については、上記のガイドラインに則して能力評価実施団体がその職種に応じて個別に能力評価基準を設けていますので、実施団体のサイトか、【CCUSポータル】(国交省)などを参照していただくといいでしょう。

基幹技能者は、平成8年に専門工事業団体による民間資格として発足し、平成20年に建設業の許認可について定めた建設業法制のなかで、登録基幹技能者制度として国土交通大臣が認める技術者(主任技術者、専任技術者)要件のなかに組み入れられました。

登録基幹技能者は、併せて経営事項審査においても評価項目の一つに加えられています。キャリアアップシステムのなかでは技能者が目ざすレベル4の目標に設定されたことにより、その意義が高まることも予想されるところです。

登録基幹技能者については、固定ページ〈登録基幹技能者〉にその概要をまとめておきます。